大阪堺市 自然療法サロン h o m a r e です。

前回は【4. 睡眠の質が良い 】でした。

5. 食欲があり噛む力が強い

食欲があるとは、何でも食べられるか?ということでもなく、食べる量が多いということではありません。

食欲があるとは・・食べものを食べると美味しく感じられ、食べる意欲があるということ。

また、量をたくさん食べなくても満足感があるかどうか。

断食経験のある方は分かると思います。通常食に戻していくとき、断食明けは生のキャベツでも美味しく、なんともいえない満足感を味わいます。

量を食べる・美味しいものを食べる、というよりも、何を食べても美味しいと思えるかどうか。

これが、食欲があるということです。

美味しく食べられて、満足感があると唾液が多く分泌されます。唾液分泌が良い(激しい運動の直後や、強いストレスの時は分泌が減少する)のは、身体が食べ物を受け入れる体制が整っている、ということです。

消化酵素の活性や消化器系の働きがよいので、無駄がでません。

食事中、お茶や水をガブガブ飲みながら流し込んで食べる方がいらっしゃいますが、胃液も薄くなり消化力が低下します。このような時は、身体が食べ物を受け入れる準備が整っていないといえます。唾液の分泌も少ないと思います。

また病気の最中にあるとき、唾液の分泌はよくありません。 「食べないと元気にならない」のではなく、元気になるから食べたくなる。

カゼから回復するときによく分かると思います。せっかく病気を治そうとしているのに、食べ物を消化吸収するエネルギーに使ってしまうと(膨大につき)、治癒へ回すエネルギーのロスとなってしまいます。

動物は本能的に知っているため、ケガをするとじっとして傷が癒えるのを待っています。病気を治すことに集中している。

体調が悪いときは、むしろ食べないほうが良いのです。

次に、噛む力が強い です。

最近、歯並びが悪いため矯正しているという方も多いと思います。これは、噛まないと顎の骨が発達しないため、幼児期に、狭い顎のところに歯が生えてきて、歯が生えるスペースがないため歯ならびが悪くなります。噛む力が弱いがために、噛む力が阻害される。

生きものの世界では「食べる」ということが生命を維持していくために重要になります。

噛むという行為は、生命を維持していく本能的行為です。噛む筋肉は、身体の中で1番強い筋肉だそうです。

噛むと歯がカチカチといいます。そのとき頭を触るとけっこうな振動がきます。噛むことで脳の脳幹を刺激しています。

脳幹は、身体の様々なものをコントロールし、肉体を維持管理していくのに1番大事な役割を担っています。

脳幹に刺激を与えることは、噛む=生命力を高めるということです。

身体の生命力が低下している時、噛むという力が弱くなっています。

ご高齢になり、認知症の方・病気で入院されている方。口がぽかんとあいていたり、顎の力も抜け下に落ちています。噛む力が弱くなり、脳に刺激がいかなくなり、だんだん生命力が失われていくのです。

心身の状態が、ストレス・不安・睡眠不足・意気消沈しているとき・体調不良のときは、噛む力が弱くなっていると思います。

噛むという力は、とても大事です。

「よく噛んで食べなさい」というのも、脳への刺激のためでもあります。噛むことで脳幹に刺激を与えているのです。

「よく噛む」という以外にも、噛む力が弱い人は、脚を使うことを実践してみてください。

噛む力を引きだすには、脚をつかうこと。

脚をしっかり使って、脚を鍛えると、無条件に噛む力が強くなります。

脚の筋肉の神経ルートを通じて、脳幹に刺激が与えられます。

脚をつかって、噛む力 を養ってください。生命力、健康力も高まり、病気も治りやすくなります。

ぜひ、ご自身の状態を知ってみてください。