大阪堺市 自然療法サロン h o m a r e です。
少し東洋思想・東洋医学の考え方を紹介したいと思います。
東洋には「陰・陽」という考え方があります。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
人間で言うと、陰→女性 陽→男性 老人→陰 子供→陽
生き物で言うと、植物→陰 動物→陽
このように「 陰と陽 」が分類されます。
それぞれの陰と陽の特性は「温める」という事を単純に考えると『 陰は、冷やす 』『 陽は、温める 』という事になります。これは人間を見てみると納得がいくのではないでしょうか。
子供は体温が高く、老人は体温が低い
冷え性は女性に多く、男性は暑がりが多い
フルーツを例にします。
バナナやマンゴーなどのトロピカルフルーツは、赤道周辺地域の気温が高い地域にて自生しており、北国では生育しません。
この場合には、地域が陽性の環境。そこに生息できる植物は、反対の陰性の植物。このような事が言えるのです。
ところがリンゴは、青森県などの北の方でも生息できます。したがってそこで生息できるリンゴは、南国のフルーツより陰性度が低いという事になります。
からだを冷やすのには、南国のフルーツが冷やす。だから夏には気温が上がりますので、身体を冷ますのに合う。しかし外気温が低下する冬は、身体を冷やす傾向がありますのであまりお勧めできません。
ルイボスティーの話になりますが、原産国は南アフリカです。南アフリカというと、イメージから熱い地域と連想しそうですが、アフリカ大陸の一番下に位置し、もう少し下がると南極しかありません。
つまり熱帯地方ではないのです。このような地域に生息する植物は、あまり太陽の陽のエネルギーは必要とされないので、陰性度が低いのです。
さらに植物の形状ですが、日本茶は葉っぱは丸い形をしています。松葉などと異なり、空に向かって広がっていく形をしています。
一方松葉は、とがっていて細長い形をしています。
植物や野菜などを見る場合に、葉っぱが大きいかどうか?大きければ陰性度が強く、冷やす作用が高いという事になります。
バナナの葉っぱを見てください。とても大きく広がっています。だから、バナナはからだを冷やす作用が強いのです。
栄養的にもカリウムが多く、冷やすミネラルの代表です。
その他にも、砂糖は陰性度が強く、塩は陽性度が高いのです。
ルイボスティーは、原産国の地域的にも陽性度が高く、葉っぱはとんがっていて、ツンツンと細長いのです。
また更にルイボスティーは、発酵させています。同じ食べ物でも発酵させると陰性が弱まり、陽性が引き出されます。
このような陰陽の考え方からルイボスティーは陽性度が高く身体を温めるのです。
日本茶とルイボスティーを温かい状態にして、お茶の冷め具合を比べると日本茶の方がお茶の湯の温度がすぐに下がります。
ルイボスティーは発酵作用により身体を温めますので、冬に良い健康茶でお勧めできます。
畑の野菜関係では・・
・夏に収穫できるものや、南の方で生育できるもの→陰性度が高いので身体を冷やす
・調理過程で熱を加えると崩れてしまうもの(例えばトマトなど)→陰性度が高いので身体を冷やす
逆に熱を加えても形を維持して崩れないもの(豆類)は陽性度が高い
・太陽を避ける食材(例えばシイタケや土の中でとれるイモ類やショウガなど)は、身体を温める
・塩漬けしたり発酵させたりすると陽性の方に近づける(味噌や漬物)
これから寒くなりますので、酵素風呂とともに、身体を温める食生活にも注意して元気でお過ごしください。
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