大阪堺市 自然療法サロン h o m a r e です。
今日はクリスマスなので、息抜き記事。この時期に思い出すこと書いてみます。
私は23年ほど前の12月に入院・手術をしたことがあります。
その時に、口から食べることができない、話すことができない、自分1人で立つことができない..などの経験をしました。
コミュニケーションをとる時に「話せない」と言うことは、こんなにもどかしいものなのか。そして必死で相手に伝えよう、伝わるように、と相手に注意を向け関わる。日頃、言葉が通じることでおざなりになっていることがあったんだ..と反省することでもありました。
入院中のクリスマスイブの日。管理栄養士さんが、手づくりの苺のケーキを作ってくれました。メッセージを添えて。
その言葉の中にやさしさがあり、当時生きてきた中で最高に美味しいケーキでした。
食事もそんなに食べられず、食べるのに時間がかかる。病院にいる寂しさ。当たり前にできてた事ができないもどかしさ。
痛みで身体も気持ちもしんどい中でいただく、その苺のケーキは手づくりの素朴な味でした。涙がでるくらい、心に深く美味しく沁みました。
入院中、医療職・他職種がチームとなり尽力している姿や、またその場所にいる入院患者・その家族・自分の家族や友人たち。その人たちの言葉かけや心遣いはとても有り難かったです。
話せる、歩ける、食べることができる、自由にできること。先祖がいて、親がいて、自分がいること。健康であること。当たり前にあったことは、当たり前ではないのだと、感謝しかなかったです。
病院食がまずい、と言う方も多いですが、私はまずいと思ったことはなかったのです。口から食べられる、噛んで食べることが、最高に美味しくて。
初めて、食事を口から入れたのは重湯でした。それさえも、ほんのり湯気が立つ温かさ、口に入れた感触、柔らかさ、甘みが本当に美味しくて、味わって食べたのを覚えています。
この出来事は自分にとって、人生の大きな転機となりました。ここで受けた恩を返していきたい(他にも理由はありますが)と看護師となり、そして今があります。
当たり前のことが、当たり前でなくなることがくる。いつそうなるか分からない。
ついつい忘れてしまう大切なこと、振りかえって思いだして、日常にある幸せを感じて、大事にできたらと思います。