大阪堺市 自然療法サロン h o m a r e です。

前回は【 8. 首や肩の凝りがなく体が柔らかい 】でした

9. 意欲がある

がん治療の現場で、意欲を持ち創造的に生きている人と、絶望感にさいなまれて日々を送っている人とは、平均余命がずいぶん違うことが報告されています。

もちろん、意欲的に生きている人の方が平均余命が長いのです。

意欲的になることで、治癒力や健康維持に働いていることは、疑う余地のない事実のようです。

意欲とはなんでしょうか?

どのような生理学的な現象が、からだの中で起こっているのでしょうか?

漢字から考えてみると「意」は意識 「欲」は欲求。意識の欲求ということになるので、意欲とは、心が生みだす欲求 ということでしょうか。

自分が良くなるための心の欲求であり、行動に移す時のエネルギーとなりえるものが意欲。

この解釈が正しければ、行動しない人、または行動が変わらない人は、意欲のない人となります。

「良くなる」とはどういうことでしょうか?

・病気が治る

・楽しみが増える 

・出来ることが増える

・収入が増える

・知識が増える

・若返る 

・きれいになる

・出世する

・いい人間関係ができる 

・念願がかなった

など色々ありますが、おおむね 「良くなる」 ということは

⚫︎成長 ⚫︎進歩 ⚫︎発展 ⚫︎安定 ⚫︎楽 ⚫︎調和

ということに役立つ事と、言えるのではないでしょうか?

意欲のある人は、そのために時間・お金・エネルギーを費やして目標に向け努力をする。

努力は時として、人に

・生きがい

・やりがい

・充実感

・達成感

・知恵

などを与えてくれます。

日常生活に張りが出て心が前向きになり、暗い考えや消極的思考が、自然と自分から追いだされてゆく。

心の環境が望ましい状態になりやすいということで、ストレスのダメージも受けにくくなるでしょう。

精神とからだの相関関係を考えると、とても重要な意義深いことだと思います。

心の働きを生理学的に考えてみましょう。

意欲を持つには、脳の活動状態が大きく左右します。

まず「脳幹」の働きです。 意欲をもつには「意志」の力が必要です。

意志の力はエネルギーです。このエネルギーは脳幹から得ることが出来るようです。

これは経験からも納得できます。脳幹を刺激するようなことを行うと、確かにやる気が出て、物事に前向きに取りくむ効果があります。

脳幹は上位脳の指令を受け、内臓・血管・筋肉・呼吸などをコントロールしていることで知られています。

したがって脳幹の働きをよくしてやることも、治癒力を働かせるために一役買っていることが想像できます。

脳幹からは、ドーパミンで働く神経が上位脳に向かって伸びているそうです。ドーパミンは、やる気の神経伝達物質として知られています。

注目すべきは、脳の感情に関する様々な中枢を経由しネットワークされていることです。

痛みをコントロールしている側坐核・恐怖や不安をコントロールしている扁桃核などがあげられますが、さらに前頭葉まで、この神経が伸びているそうです。

前頭葉は、自主・自律・創造などにも関係する部分です。

意欲のある人は「 脳幹がしっかり働き、感情をうまくコントロールし、日常生活を自らイキイキさせる思考や行動をとる能力にたけている人 」という事が言えるのではないでしょうか?

はつらつとしてやる気に満ち、楽しそうにしている人はあまり体調不良を訴える人が、そうでない人と比べて少ないように思えます。

また免疫学的側面でも

・自律神経と免疫

・脳内神経伝達物質と免疫

・ホルモンと免疫

などを考える上でも、意欲的に生きるということが免疫を高め、身体の防御機能を高めることに役立つと推測されます。

意欲のある人は、内臓の働き・血液循環・ストレスコントロール・脳の老化防止・自律神経やホルモンバランス・心の健康状態・免疫の働きなど、意欲のない人と比べ一段高いレベルにあることが想像できます。

意欲をもって、活きいきと日々を生きることが、自然治癒力を復元させ病気の治癒に役立つということ。ご理解いただけるのではないでしょうか?

意欲を損ねるもの、それは

・生活全般にわたる不摂生

・否定的な物事のとらえ方の習慣

・自分の固定観念で物事をとらえ、自由な柔軟な思考をとらない

・硬い思考

・すぐ「出来ない」「私には無理」と言い訳をする、または弱気などの怠け者の思考

これらは、先に述べた自分がよくなるために役立つ「 成長・進歩・発展・安定・楽・調和 」に導いてくれる「道」 とは逆の方向に向いています。

意欲が出てくるはずはありません。

自然治癒力を高めるためには、自分を変革していくことも、とても重要だということをご理解いただければと思います。