大阪堺市 自然療法サロンh o m a r e です。

病気や健康面、医学的知識の浅い方は、医療に依存しようとする方が多いように見うけられます。

医療には「出来ること」と「出来ないこと」があり、病気や何かの症状が「治る人」と「治らない人」がいらっしゃいます。

この2つのタイプの違いはなんでしょうか?受け持った医師の問題でしょうか?ここを考えてみたいと思います。

医師として、多くの高齢者に接してきた久坂部羊(くさかべよう)医師の著書

『人はどう老いるのか』(講談社現代新書)から一部を抜粋しました。

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病気が治ったときに、医者を救い主のように思う人もいますが、これも幻想です。

医者が治したように見えても、実際は患者さん自身の力で治った場合が少なくないからです。  

ある高齢女性は腰痛で立つこともできませんでしたが、腰椎の牽引と超音波治療で痛みが消え、杖なしで歩けるようにまで回復しました。「おおきにありがとうございます。先生のおかげです」

「いや、歩けるようになったのは、患者さんにまだそれだけの力が残っていたからですよ」  そう説明しても受け入れてくれず「いえいえ、先生のおかげです」を繰り返します。

治療の効果をどうしても私の手柄にしたがる患者さんに、はっきり言ったことがあります。

「私はどの患者さんにも同じようにベストを尽くします。あなたにだけ特別な治療をしたわけではありません。それで治る患者さんと治らない患者さんがいるのは、やっぱり患者さんの側に大きな理由があるからではないでしょうか」

そう言っても、患者さんはやはり「先生のおかげ」と思いたいようでした。

医者を頼りになる存在と思っているほうが安心なのでしょう。医者が治してくれたと思えば、次に何かあってもまた治してもらえるけれど、自分で治ったと言われたら、次は自分で治さなければならないという無意識の負担も感じるのかもしれません。  

病気治療や健康に関して、医者が特別な能力を持っていないことは、医者ならだれでも知っています。

多くの同僚や先輩、後輩が、がんになり、脳梗塞になり、パーキンソン病になり、心筋梗塞になり、認知症にもなっているからです。配偶者や子どもを早くに亡くした医者も少なくありません。

自分や自分にとって大切な人の病気を治せなくて、どうして他人の病気をすべて治せるでしょう。

職業別の平均寿命でも、医者のそれはほかの職業の人より短いといいます。 それでも医者に頼ろうとする人は少なくありません。なぜなのでしょう。 それは、専門家に頼れば安心という幻想があるからではないでしょうか。

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と、このような下りがあります。

医療のお世話になるなと申し上げているわけではありません。

自分自身の中に「治ろうとする力」「治るのを妨げている力」の両方があると思います。

「治ろうとする力」を引き出すために、食事などの栄養面や運動面・精神面、その他の生活習慣全体を見直していただき、医療だけではなく、ご自身で出来ることに自立的に取り組んでいただきたく願います。

現代医療には「出来ること」「出来ないこと」があります。特に老化に関することや慢性病などは不得意なのです。

この事実をよく認識していただき、健康で豊かな人生を送っていただきたいと思います。