大阪堺市 自然療法サロン h o m a r e です。

栄養学や予防医学・食事療法などの分野では、食物繊維の効果が、大変注目を集めています。

後で触れますが、昔の日本人が食べていた食材は、実は食物繊維が非常に多い物を常時食べていましたので、先見の明があったのかもしれません。

・食物繊維の摂取量にて、死亡リスクが2割減少すること

・高齢者の介護予防にも効果を発揮

1つの栄養素で、ここまで多岐にわたる健康効果があるものは、他には見当たらないのではないでしょうか?

その中で、発酵性食物繊維という新しい考え方が誕生してきました。

「通常の食物繊維となにが違うか?」と言うと、【発酵性食物繊維】は腸の中で発酵して、短鎖脂肪酸という身体に良い物をつくりだしてくれる食物繊維のことを言います。

発酵食品との違いは、食べる前に発酵した物が発酵食品。発酵性食物繊維は、食べた後お腹の中で発酵するもの、の違いです。

まるで、「ヒノキの粉↔繊維質」と、「微生物」と「酵素」を用いて発酵させる酵素風呂のようです。

 

〈発酵性食物繊維の効果〉

腸に穴があき、(リーキーガット症候群と呼ばれる腸の状態)、腸内の様々な菌や悪玉の物質が血管に入り込み、全身の臓器に悪影響を与える。

脳・心臓・肺・肝臓・すい臓・皮膚・アレルギー症状など、多くの臓器の病気の原因となる可能性があるので、大変なこととなります。

発酵性食物繊維は、腸内で発酵する過程で、腸内有用菌を育てて腸内環境を整えますので、腸に穴が開くのを防ぐことに役立ちます。そして、全身の臓器の健康増進効果があるのです。

加えて脂肪の蓄積を抑えメタボ防止にもなり、免疫力を高めることにも役立ちます。

実に様々な方面に恩恵を被ることができます。

「腸に良い・・」とうたっている様々な商品は、特定の腸内細菌を食べることで恩恵を受けようという考えですが、これは中々むずかしいのです。

食物繊維がないと、腸内有用菌の生育ができずに無駄に終わるのです。腸内細菌単独の健康法では、大きな恩恵を受けるのが難しく、お金の無駄づかいとなるでしょう。

また、生活習慣病の心臓病・糖尿病・女性のがんで最も死亡率が高い、大腸がんの予防にもつながりますので、一つの健康法で多くのメリットがあります。 

ご高齢者の認知症にもかかわってきますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。

では、発酵性食物繊維は何を食べればいいのか..?

何も特別なものを食べなくてもいいわけです。日本人が、昔から食卓でなじみのある食材で結構です。

基本的に和食となりますが、最後に発酵性食物繊維を多く含んでいる食べものをご紹介させていただきます。

 

●玄米・雑穀米・大麦の一種のもち麦・オートミール・全粒粉小麦など

●豆類・ごぼう・玉ねぎ・らっきょうなどの根菜類

●さつまいも・長いもなどのイモ類

●ワカメ・ヒジキ・昆布などの海藻類

●バナナ・キウイ・アボカド

 

これらの食材を組み合わせて、食卓を営んでいただきたいと思います。

※最も悪さをするのが、ハム・ソーセージなどに代表される加工肉です。ご注意くださいね。