大阪堺市 自然療法サロン h o m a r e です。
風邪やインフルエンザに罹った時。かならず熱が出ますよね。皆さんは「発熱は悪いこと」と無意識に考えていないでしょうか?
熱が出ることの「本当の意味」を一緒に考えてみたいと思います。
感染症などにかかった時「熱が出る=悪いこと」だと考えている方が多いのですが、多分、発熱の意味合いを知らない方なのだと思います。
感染症の多くは、細菌かウイルスです。人間にはそれに対抗する「免疫の働き」があります。
免疫力とは、一般的に私たちの血液の中を流れながら活動している「白血球」と呼ばれている細胞です。この白血球が、細菌やウイルスをやっつけてくれて、私たちを元の健康な状態に導いてくれる大切な細胞です。
もし、白血球の免疫が働いてくれないならば、細菌やウイルスは、体内でどんどん増えていき勢力を大きくしていき、とんでもないことになります。
発熱は、まさにこの白血球の免疫の働きを何倍もアップさせて、白血球の活動を援助し、健康な身体にいち早く戻ることをサポートしています。決して、細菌やウイルス自体が熱を発しているわけではないのです。
ですから、何かに感染したときに、通常の健康体である方ならば、熱が出ることの方が良い事なのです。
子供と高齢者の発熱具合を比較してみましょう。
小学生くらいの子供は、風邪などにかかった時、39〜40度くらいの発熱は普通にあります。ところが、ご高齢者は38度台前後で、39度を超えるような発熱は、一般的には少ないのです。
この差は何かというと、自身の身体が持ち合わせている「生命力が豊富であるか、枯渇してきているか」なのです。
子供は生命力にあふれていますので、何かに感染したとしても、すぐに高い熱が出て、早ければ1〜2日で治ってしまいます。
ところが、中年になるといかがでしょうか?大方が38度前後の発熱具合で、しかも人によれば1週間以上も発熱が続いていて、なかなか健康体に戻ることができない方も多くおみかけします。ご高齢者ならばなおさらです。
この差は、豊かな生命力があるか、失われつつあるか・・。この違いです。
ですから子供は高い熱を出せるのです。これは身体が持つ、一つの能力なのです。
薬嫌いの方は別ですが、発熱するとすぐに解熱剤を服用する方がいらっしゃいます。また、内科や耳鼻咽喉科に行って医師も解熱剤を処方します。また製薬会社のテレビのCMでも、冬になると風邪薬の宣伝がテレビCMに増えてきます。
風邪をひいたときに解熱剤を服用すると、熱は下がる傾向になります。すると、せっかくの白血球が細菌やウイルスと闘ってくれているサポート力が低下します。結局、風邪の期間を長引かせてしまい、まれに大変にことになる場合もあるようです。
何かに感染したときの発熱は、大変優れた人間が古来から持っている自然的療法なのです。身体がもっている叡智の働きなのです。それを解熱剤で邪魔をしている現代人。
皆さんはいかがですか?
薬を飲まないという方もいらっしゃることと思いますが、むしろ…38度前後の熱を上げる努力をすることが風邪から早く脱却する方法論なのです。
また平熱が低い方は、免疫力が弱いと指摘されています。子供が風邪をひいても比較的早く治ってしまうのは、大人よりも平熱が高い方が多いからだと推測します。
酵素風呂は平熱を上げますので、免疫力アップに一役買います。定期的に酵素風呂をご利用いただいている方々は、その体験談で、あまり風邪をひかなくなった・すぐに治るようになったという声をよく耳にします。
また風邪をひきかけの時に、酵素風呂をご利用することもお勧めします。38度前後くらいの発熱ですと、大丈夫です。健康体を取り戻すのが早くなると思います。
結論として、風邪をひいたときにすぐに解熱剤を服用すると、かえって免疫の働きを阻害して、かえって長引かせます。これは某大学病院にても報告されています。
感染症の時に発熱をするのは、ごく自然なことで悪い事ではなく、むしろ感染症から早く回復するための、もともと生命体に備わっている力だと認識していただきたいと思います。

以下… 鳥取大学医学部生命科学科の院内広報誌からのポイント抜粋です。参考にお願いいたします。
▪️病原体が身体に入ると、それを排除しようとして発熱や痛み、倦怠感など様々な症状が現れる。それらのほとんどは免疫反応であると考えられている。
▪️発熱は免疫細胞が活性化するための副作用と考えて欲しい。
▪️細菌やウイルスは、身体が高熱になると勢いが急激に落ちる。一方、免疫細胞は熱が上がるほど力を増す。あまりにも早い段階で解熱剤などを飲んでしまうと炎症が燻った状態で長引いたり、同じ病気にまたかかったりしてしまうことがある。
▪️発熱などの身体から発せられるアラートは深い意味があることを理解しなくてはいけません
▪️免疫細胞が活性化する際には、糖と酸素を消費する。 風邪で身体が痛い、倦怠感を感じたりするのは、筋肉が糖と酸素をよく使うからだ。倦怠感が出るのは、筋肉を使わないようにして免疫細胞に優先して糖と酸素を送っているのだ。頭痛も、脳が糖を大量に消費することと関係あるとされている。
▪️解熱や鎮痛のため薬を使うのは、それらの症状でどうしても眠れないとき。睡眠、つまり休むことは免疫にとって最も大事なことなのです。仕事や学校に早く行かなければと、安易に薬を服用するのは、正しい使い方とは言えない。
▪️「免疫を第2の自分と捉え、もっと大事に付き合っていくことが重要。日本の社会は医者に任せすぎ。自分の身体、免疫、健康のことをもう少し自ら学ぶことが必要なのでは」 自分を守るのは自分の免疫なのである。
以上です。