大阪堺市 自然療法サロン h o m a r e です。
12月となり寒い日も増え冬が訪れました。これから風邪の季節。
真実を知り、抗生剤を正しく使いましょう。
ニュースから要点をまとめています。
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以下・・要点のまとめ
抗生物質、風邪に効かないのに…根強い誤解 知らないと怖い「耐性菌」2050年には1千万人が犠牲に?
●朝日新聞科学医療部・水野梓さんより
「なぜ、風邪に抗生物質は効かないか」
風邪の原因はウイルスなので、細菌を殺す抗生物質は効果がありません。むしろ、不必要な抗菌薬の服用で、薬の効かない「薬剤耐性菌」の増加が問題になっている。
30年後には世界で1千万人が耐性菌によって亡くなるという試算もあり、専門家は「抗菌薬は正しく服用し、誰かにあげたりとっておいたりしないで」と「AMR(薬剤耐性)」への対策を呼びかけている。
・抗菌薬(抗生物質や抗生剤)は、細菌が原因の感染症に使う薬。肺炎や膀胱炎、中耳炎などで処方されることがある。
・耐性菌とは・・・薬の成分を分解したりブロックしたりできるように、遺伝子を変化させてしまったものが「薬剤耐性菌」です。
・抗菌薬を服用すると、病原菌や体内にいる多くの菌が退治されます。一方、その薬に耐えられる病原菌が生き残ったり、生き残れるよう変化したりすることもある。
・その薬剤耐性菌が増殖し、ヒトや動物・環境を通じて広がる。免疫力が落ちている人や子ども・高齢者がこの耐性菌に感染して悪化すると、もともとの薬が効かず、治療が難しくなる。
●国立国際医療研究センター病院・AMR臨床リファレンスセンターの日馬由貴さんより
「街中に耐性菌が広がり、その耐性が高度化している」と指摘。
・過去には院内感染で問題となることが多かった耐性菌ですが、近年になって、入院もしていない健康な人が保持するようになった。
・健康な妊婦が薬剤耐性のある大腸菌をもっていて、赤ちゃんが感染してしまったケースもある。
・このまま対策をせず耐性菌が増え続ければ、2050年には、アジア・アフリカを中心に年1000万人が耐性菌によって亡くなるというイギリスの試算もある。
●どうすれば耐性菌の増加をゆるやかにできるのでしょうか。センター長の大曲貴夫さんより
「処方された抗菌薬を正しく服用することが大切」と呼びかけている。
・今年3月に3390人にインターネット調査した結果では、、
「風邪やインフルエンザに抗生物質が効果的だ」と答えたのは、40%もいた。
・風邪を治してくれるのは自身の免疫力ですし、どちらも抗菌薬は効きません。正しく知られていないことがうかがえます。
・自宅に保管していた人のうち、4分の1が「家族や友人にあげたことがある」と答えている。ここに抗生物質乱用の問題も存在する。
・たんなる風邪で受診した患者が、「抗生物質が効く」という誤解から「薬をのまないと不安」と訴え、医師が安易に処方してしまう実態もある。
・国は適正使用の手引きを出して、不要な抗菌薬の処方をやめるよう呼びかけている。
・「風邪で薬を出さない医師は、むしろ耐性菌の広がりや医療経済についてきちんと考えている良心的な医師かもしれません。医療関係者に適正な処方を呼びかけることはもちろんですが、受診するみなさんも、自分の出された薬についてきちんと知ってほしいと思います」と話している。
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以上です。