大阪堺市 自然療法サロン h o m a r e です。
脳の血管障害は、血圧よりも動脈硬化が大きく関係しているという内容の抜粋です。
2023-12-12 琉球大学
●脳卒中や認知症の因子となる、脳の小さな血管傷害(脳小血管病)は、動脈硬化が血圧より大きく寄与している
●これまで脳小血管病の予防には、血圧を下げることが推奨されていたが、動脈硬化を防ぐほうが重要であることを示唆
●ただし、血圧をコントロールする薬は存在するが、動脈硬化の進行を遅らせる薬はない。そのため研究グループは「血管を硬くしないような生活習慣を身につけてほしい」と呼びかけている
〈研究対象として〉
・2013~20年に沖縄県健康づくり財団で脳ドックを申し込んだ男女1894人を対象
・対象者には脳のMRI画像診断と血圧測定・動脈硬化度を調べた
・1894人の内訳は、血管に問題がない24歳〜89歳の男性1118人 女性776人
〈動脈硬化には2種類ある〉
①血管内部が狭くなるタイプ・・・メタボや糖尿病や脂質異常が大きく関係
②動脈そのもののしなやかさが失われるタイプ・・・コレステロール値に関係なく、若い世代でも起こる
〈研究の結果として〉
●結果
血圧の高低に関係なく、動脈硬化が進んでいる人は進んでいない人の2倍超の高い割合で、脳小血管病を発症していることが分かった
●具体的には
動脈硬化が進んでいない群の発症率・・・22~24%
動脈硬化が進んでいる群・・・55~56%
と、研究報告があります。
これは同時に、脳だけではなく心臓にもあてはまるのではないかと推測しています。
研究結果のグラフを見ると、
●血管年齢が若い方のグループは、血圧が高くても低くても、脳の血管の異常の発症率は、総変わりがなく低い
●ところが、注目するところは、血圧が低くても脳の血管の異常の発症率は、血圧が高い方と比べても、同じくらいの率であること
つまり、この2つのグラフを読み解くと、小さな血管の異常は、血圧が高くても低くても、「血圧の数値」では判断できず、むしろ「血管の若さ」である血管年齢の方が関係性が高いという事となります。
血管を若くたもつには
①運動習慣を作る・・・(歩くことや週2~3回程度の体力に合わせた小走りでよい
②カロリーを控えて、血液検査でのコレステロール値や空腹時の血糖値・中性脂肪・CRPなどの数値をもとに、栄養面を考える
まだ他にもありますが、簡単な短い文章では記載できませんので、ご興味のある方はサロンに来られた時にご質問ください。
「人間は血管とともに老いる」という言葉があります。実は、脳の小さな細い血管の異常は30代からすでに始まっています。
老化は40歳代を過ぎてから進みが早くなりますので、中年に差し掛かった年代は将来の健康に大きく関わってくることをお伝えさせていただきます。
生活習慣病はいきなり病気にはなりません。 日々の時間の、長い長い積み重ねで、徐々に進んでいくものです。
よき健康習慣を送ってくださいね。